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2008年02月12日(火) 01時04分

<中国製ギョーザ>ジクロルボスを防虫で使用 コープ石井毎日新聞

 徳島県で中国製冷凍ギョーザの袋から有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された問題で11日、商品を扱っていたコープ石井(同県石井町)で、ジクロルボスを含む薬剤が防虫用に使われていたことが徳島県の調べで分かった。薬剤が飛散して商品に付着した可能性があるといい、他の商品にも付着していないか調べている。

 ジクロルボスは、防虫剤として中国や日本で使われている。県は、同店の害虫駆除業者が店側に提出していた作業報告書で、ジクロルボスの使用を確認。ジクロルボスを含む防虫用プレートを、店の天井からつるす方法で使っていたらしい。

 また、とくしま生協(同県北島町)が回収した「天洋食品」(中国河北省)製造の「CO・OP手作り餃子」のうち、新たに5袋のパッケージ外側から、ごく微量のジクロルボスを検出。9、10日の判明分と合わせ、県内でジクロルボスが検出された同商品は12袋になった。いずれもコープ石井からの回収品で、人体に影響はないという。【岸川弘明】

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