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2008年02月12日(火) 21時18分

<ブリヂストン>外国の公務員へ不適正支出 東京地検に報告毎日新聞

 ブリヂストンは12日、海外の代理人に対する不適切な支出の一部が現地の公務員に渡った可能性があると発表した。外国の公務員への金銭供与は日本の不正競争防止法違反(外国公務員贈賄)に当たる可能性があるとして、同社は東京地検に事実関係を報告した。

 不適正支出があったのは、主に海上での石油搬出入に使われるマリンホースの受注時で、中南米や東南アジアの子会社が現地代理人に対し本来の手数料に数%上乗せして支払っていた。03年から昨年までで計約1億5000万円あり、代理人が一部を現地政府や自治体などの発注担当管理職に渡していた可能性が高いという。

 二十数件の不適正支出に本社化工品海外部と子会社の10人前後が関与していたといい、ブリヂストンは発注の見返りなどの趣旨があったものとみている。

 東京都内で会見した荒川詔四社長は「信頼を裏切る行為でおわびしたい。結果が判明次第、関係者を厳正に処分する」と述べ、辞任は否定した。

 ブリヂストンはマリンホースを巡る国際カルテルに関与した疑いがあるとして各国当局の調査を受けているが、その過程で今回の問題が判明した。【増田博樹】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000121-mai-bus_all