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2008年02月09日(土) 03時32分

橋下知事、石原都知事に就任あいさつ朝日新聞

 大阪府の橋下徹知事は8日、東京都庁に石原慎太郎知事を訪ね、就任のあいさつをした。橋下知事は約35分にわたって「石原流」の知事の心構えや役人操縦術を聞き、「一言一句すべて勉強になった。ノートにとったのはもう何十年ぶりか」と絶賛。今後、東京都との連携を強めていく考えも示した。

就任あいさつのため都庁を訪れ、石原・東京都知事(右)と握手する橋下・大阪府知事=8日午後、東京都新宿区で

 府によると、石原知事との面会は橋下知事の要望で実現。内容は明らかにされていないが、石原知事が経験に基づいた様々な助言をしたという。

 面会後、橋下氏は「東京が一人勝ちのような状態。東京と大阪、東日本と西日本が盛り上がることで日本が盛り上がる。できる限り東京都と連携したい」と語った。

 一方、石原知事はこの日の定例会見で「官僚出身や学者出身の知事はダメ。前の知事は通産(省)出だから、役所に気兼ねして言えない。弁護士は融通無碍(ゆうずうむげ)というか臨機応変だから。期待している」と語った。ただ「(役人に)早くもだまされているところがある」と就任3日目の橋下知事に心配顔も見せた。

 橋下知事はその後、外務省も訪問し、「大阪はアジアの外交の窓口」と協力を要請。大阪出身の中山泰秀外務政務官、薮中三十二事務次官が出迎え、今後、月1回をめどに「お好み焼き」で懇親を深めるという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/politics/update/0209/OSK200802080081.html