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2008年02月09日(土) 18時01分

再生紙偽装:「広報なばり」や封筒でも 名張市、在庫は継続使用 /三重毎日新聞

 製紙会社による再生紙の古紙配合率偽装問題で、名張市の「広報なばり」や、窓口などで市民にも提供されている封筒などの古紙配合率が偽装されていたことが8日、分かった。市は当面、今後発注する製品には再生紙使用マークやエコマークなどを表示せず、「再生紙を使用しています」などの表現にとどめる方針。
 市環境保全室などによると、偽装が確認されたのは、広報と封筒のほか、コピー用紙。現在、市が在庫を抱えている紙製品86件についても、メーカーなどに問い合わせているという。
 古紙配合率70%と表示されていた市広報は、実際には37%しか配合されておらず、市は1月4週号から表示を取りやめた。また、封筒やコピー用紙は、古紙配合率100%と記されていたにもかかわらず、実際には配合率が不明なものが多く、B4判のコピー用紙は38%、B5判の用紙は59%しか配合されていなかった。
 封筒だけで約4万2000枚に及ぶ在庫について同室は、「返品するとかえって環境負荷が大きい」として継続して使用し、広報などを通じて市民の理解を求める。【金森崇之】
〔伊賀版〕

2月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000309-mailo-l24