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2008年02月09日(土) 00時00分

殺虫剤検出されず ギョーザ事件読売新聞

製造日同じ全回収品

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県は8日、福島県で有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された「CO・OP手作り餃子」と同じ製造年月日(2007年6月3日)の製品1袋を検査した結果、ジクロルボスの成分は検出されなかったと発表した。この日で、県がこれまで回収した中国製冷凍ギョーザ22袋すべての検査を終えたが、メタミドホスとジクロルボスの成分は検出されなかった。

 県によると、中国製冷凍ギョーザによる健康被害を申告した人は、8日現在で108家族166人。このうち、10家族14人は自主回収対象商品とは無関係とみられる。

 一方、中国製冷凍ギョーザの中毒事件を受け、県や青森市、県警などによる関係機関連絡会議(座長=成田正行・県健康福祉部次長)が同日開かれた。会議では、これまで把握している各機関の情報などを共有し、今後も密に連絡を取ることを決めた。

 成田座長は会議後、記者団に対し、「県民の皆様には、冷凍庫に(自主回収対象商品が)残っていないか改めて確認してもらい、心配なことがあったら関係機関に早く相談してほしい」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20080208-OYT8T00933.htm