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2008年02月09日(土) 21時39分

艦載機めぐり最後の訴え 岩国市長選10日投票東京新聞

 米空母艦載機移転の是非を最大の争点とした山口県岩国市長選は10日、投開票される。移転に賛成する無所属新人で前自民党衆院議員の福田良彦氏(37)と、無所属で移転反対の前市長井原勝介氏(57)は選挙戦最終日の9日、寒空の下で最後の訴えに熱を込めた。

 井原氏が民意を問うとして辞職し、出馬した今回の選挙。移転をめぐる事実上の住民投票で、結果は在日米軍再編の全体状況にも影響を与えそうだ。

 市選管によると9日までの期日前投票は約2万票で、前回より9000票余り増加。65・09%だった前回投票率を上回りそうな関心の高さを示している。

 自民、公明両党が支援する福田氏は、スーパーや商店街などで街頭演説。移転容認を条件に支給される再編交付金を念頭に「元気な岩国を再生しなければならない。地域経済の発展、生活の安心安全が問われている」と力説した。

 民主党など野党が支える井原氏は、JR岩国駅前などで「子や孫たちの安全平穏な生活を考えると、簡単にはあきらめられない」と主張。公園で開いた集会には元東京HIV訴訟原告の川田龍平参院議員も駆けつけ「次の世代に何を残すのかが問われている」と呼び掛けた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008020901000474.html