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2008年02月08日(金) 19時33分

日弁連次期会長に宮崎氏=法曹人口急増「見直し求める」時事通信

 日弁連の次期会長選が8日投開票され、大阪弁護士会元会長の宮崎誠氏(63)が選出された。15日の選挙管理委員会で正式に決定される。任期は4月から2年間。
 宮崎氏は大阪市内で記者会見し、2010年までに年間の司法試験合格者を3000人に増員する政府目標について、「拡大のスピードが急すぎる。法的ニーズはそこまで増えておらず、何百人単位で就職できない可能性が高い。政府に見直しを求めていく」と述べた。
 就任と同時に日弁連内に検討組織を設け、今年の試験合格者が決まる9月までに法曹人口について具体的な提言をまとめるとした。
 来春に始まる裁判員制度に向けた取り組みに関しては、「取り調べの全過程の可視化(録画録音)の実現に全力を尽くす」と語った。
 会長選は歴代執行部の流れをくむ宮崎氏と、司法制度改革に反対して「合格者の1000−1500人への激減」を訴えた東京弁護士会所属の高山俊吉氏(67)の一騎打ちとなった。仮集計によると、得票は宮崎氏が9402票、高山氏が7043票。 

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