経済産業省の北畑隆生事務次官が講演会で個人投資家のデイトレーダーについて「バカ」などと発言した問題で、甘利経産相は８日の閣議後の記者会見で「講演の全体を盛り上げる意味で若干過激な、誤解を生むような表現を使った」との見方を示した。同次官から「慎重さを欠いた」と報告を受け、今後誤解を生むことのないよう注意したことも明らかにした。
講演会は１月、経産省の外郭団体・経済産業調査会が主催。経産相は「部分的な引用で曲解されないことが大事」と述べ、調査会が講演録を「誤解なきように（まとめて）表に出すべきだ」との考えを示した。
一方、経産相は講演会が特定の人を対象とする会だったと説明。北畑次官も７日の会見で「調査会の会員向けセミナーだったので公の場ではなく、会員と議論するために講演した」と釈明した。ただ、調査会は一般を対象にした無料の講演会だったとしている。 アサヒ・コムトップへ
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