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2008年02月07日(木) 10時31分

総点検で自主返納4500丁=実弾装てんなど違反206件−警察庁時事通信

 8人が死傷した長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件後、全国の警察本部が猟銃と空気銃の使用状況などを総点検した結果、1月末までの1カ月半に2885人が4467丁を廃棄するなどして許可証を自主返納したことが7日、警察庁のまとめで分かった。
 このうち警察の指導などを受け自主返納したのは90人、145丁。所持者のストーカー行為や家庭内暴力(DV)について、被害者が警察に相談していた事例や、所持者が精神障害で暴れる恐れのある人物と同居していたケースもあったという。
 2006年に指導などに基づき自主返納したのは58人にとどまっており、同庁は銃規制を強化する方向で検討している。
 総点検の対象は約15万7千人の約32万6千丁。1月末までに6万5767人の13万3914丁の点検を終了した。
 保管中の散弾銃に実弾が装てんされていたり、散弾銃が居間に放置されていたりするなど銃刀法や火薬類取締法の違反が206件発覚。うち96件は立ち入り検査で判明した。
 廃棄や譲渡で自主返納された4467丁のうち散弾銃が3601丁、ライフル銃が341丁、空気銃が525丁。検査強化を機に銃の所持をやめる人が増えているという。 

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