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2008年02月07日(木) 14時13分

JR芸備線に「私設踏切」中国新聞

 通行に使うため、JR芸備線の軌道上を勝手にアスファルト舗装したとして、安佐北署は7日、奈良県橿原市白橿町3丁目、無職升岡了容疑者(73)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。昨年8月15日から12月18日にかけて、広島市安佐北区白木町井原の実家のすぐ前を通る芸備線の軌道にアスファルトを幅1メートル、長さ3メートルにわたって敷き固め、JR西日本広島支社の保守点検業務を妨害した疑い。升岡容疑者は「妨害はしていない」と否認している。

 升岡容疑者は実家から南東へ線路を越えて畑作業に行っており、同支社によると1999年ごろ、踏切設置を要望していたという。

 同署などによると、現場は地元住民が自由に行き来する生活道(里道)として使われていた場所で、1915年、里道上に芸備線が開通。里道は国の所有だったが管理などが煩雑なため、2005年3月に市町村へ所有権が移された。安佐北区役所によると、区内の里道は約8万本で現場が里道かどうか把握していない。

【写真説明】許可なくアスファルト舗装されたJR芸備線の軌道。渡らないよう注意を促すJR西日本の看板も設置されている(7日午前11時、広島市安佐北区白木町井原)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802070188.html