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2008年02月07日(木) 01時15分

米ヤフー、買収提案対応で顧問団 代替案含め検討朝日新聞

 米マイクロソフト(MS)から買収提案を受けた米ヤフーは6日、対応を検討するために顧問団を雇ったことを明らかにした。提案受け入れの可否については「まだ何の結論も出していない」としたうえで、取締役会で「戦略的な代替案を含め、選択肢を幅広く検討している」と述べ、時間をかけて検討する姿勢を示している。

 ジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)の従業員あてのメールが、6日に米証券取引委員会(SEC)に提出され、中身が公表された。

 この中で、ヤンCEOは「取締役会は株主の価値を最大化させることを重視している」と説明。「正しい判断をするには時間がかかる」との見通しにも言及し、慎重に検討する方針を示した。

 ヤフー買収をめぐっては、5日付のウォールストリート・ジャーナルが「ヤフーはMSとは別の対抗買収案や、グーグルとの業務提携などMSによる買収阻止への期待を持っている」と報道。ただし、現時点では本格的な対抗買収案は出てきていないという。

 こうした状況の中で、ヤンCEOは、ある程度の時間をかけて対抗策を模索し、MSの提案と比較したうえで結論を出す構えとみられる。米メディアの間では、MSが買収成立を目指し、買収額を引き上げる可能性があるとも報じられている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0207/TKY200802060459.html