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2008年02月07日(木) 20時37分

<JAL>客室乗務員らへの賠償認める 個人情報無断収集で毎日新聞

 日本航空の最大労組「JAL労働組合」に個人情報を無断で収集されリストを作成されたとして、客室乗務員らが日航と同労組などに約4800万円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7日、東京地裁(中西茂裁判長)であり、日航は全額を支払う意向を表明した。日航相手の訴訟は終わるが、原告側は「真相解明の道を閉ざすのは許されない」として追加提訴も検討する。

 原告側によると、「家庭環境や支持政党、病歴なども記したプライバシーを侵害するリストの作成に会社も関与した」との訴えに対し、日航は7日の弁論で「事実無根」と請求棄却を求める答弁書を提出。ところが直後に、事実関係の主張を明確にしないまま、請求通りに賠償する意思を口頭で示した。

 JAL労組や組合・会社幹部を相手取った訴訟は続くが、労組側などは「既に日航が賠償した」として訴訟終結を求める公算が大きい。

 日航広報部は「会社再建中の訴訟は信頼を損なう。大所高所の観点から原告の主張を認めることなく、可能な限り早期に終了させることが最も適切と判断した」とのコメントを出した。【高倉友彰】

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