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2008年02月06日(水) 01時01分

ギョーザ自体は検査せず=殺虫剤検出まで3カ月−同一製造日で苦情相次ぐ時事通信

 「オイルのようなにおいがした」。コープあいづぷらざの従業員が、購入したギョーザに異臭を感じたのは昨年11月10日。高濃度殺虫剤の混入が分かったのは、それから3カ月近くたってからだった。包装袋からトルエンやキシレンなどの化学物質が検出されたものの、販売元の日本生活協同組合連合会(日本生協連)は、中毒問題が起きるまでギョーザ自体の検査を行っていなかった。
 異臭は「とても食べられるものではない」ほどで、日本生協連はギョーザ11個と包装袋を輸入元のジェイティフーズへ発送し、調査を要請した。
 同社の依頼を受けた専門機関「食品環境検査協会」が同20日、袋からのトルエンやキシレン、ベンゼン検出を報告。日本生協連は「健康被害や多発性があるとは言えない」として、ギョーザ自体の検査は要求しなかった。 

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