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2008年02月06日(水) 11時49分

<省燃費>「根拠なし」と十数社に排除命令へ 公取委毎日新聞

 自動車の燃費が数%〜数十%向上するとうたった省燃費グッズに表示された効果の科学的根拠がないとして、公正取引委員会は週内に、「すばるメディア」(福岡県那珂川町)などメーカーや販売会社など十数社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出す方針を固めた。ガソリン価格高騰が続く中、大手カー用品店などは省燃費グッズの売り上げを伸ばしており、影響が出そうだ。

 関係者によると、すばるメディアはラジエーター用添加剤「起爆水」を、インターネットの通販サイトや自動車ディーラーなどで1本1万円弱で販売。ラジエーターに入れるだけで燃費が最大で30%減るとうたっていた。公取委が効果を裏付ける資料の提出を求めたが、十分な科学的根拠は示されなかった。

 また、省燃費効果をうたったガソリン添加剤や、車内の電流を安定させる装置などを製造販売している十数社に対しても、同様に効果を裏付ける資料の提出がなかったため、排除命令を出す見込み。

 すばるメディアは「実験データがあり、根拠がないとする公取委の主張は受け入れられない。客からも燃費が向上したとの報告が寄せられている」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080206-00000036-mai-soci