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2008年02月06日(水) 07時53分

2200億ドル相当の債務担保証券の格付け方法を変更へ=フィッチロイター

 [ロンドン 5日 ロイター] 格付け会社フィッチ・レーティングスは5日、2200億ドル相当の債務担保証券(CDO)について格付け方法を変更する方針を明らかにした。これにより約750億ドル相当のスタティック型合成CDOの多くは、現在「トリプルA」格付けのものも含めて平均5ノッチ格下げとなる可能性があるという。
 サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)をめぐる問題や信用収縮に関連し、投資家が複雑な商品のリスクを適切に評価できなかった責任の一端は格付け機関にあるとの批判を受けた措置。
 フィッチのマネジング・ディレクター、ジョン・オラート氏は声明で「仕組み(金融商品を扱う)クレジット市場が前例のない圧力にさらされるなか、フィッチは既存のCDO格付け条件に積極的に見直したい」と述べた。
 大幅な格下げがCDOのバリュエーション低下につながった場合、多くの投資家は保有CDOについて評価損を計上するか、売却を強いられる可能性がある。
 フィッチはこの変更方針について市場からのフィードバックを勘案の上、3月31日までに最終的な基準を公表するとしている。公表後3カ月以内に新基準に基づいた格付けを発表する予定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080206-00000730-reu-bus_all