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2008年02月05日(火) 00時07分

力士急死、再検査も外傷性ショック…傷害致死容疑の根拠に読売新聞

 大相撲時津風部屋の序ノ口力士だった斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=しこ名・時太山(ときたいざん)=が急死した事件で、組織片などを再検査していた名古屋大が、斉藤さんの死因を「多発外傷による外傷性ショック」と結論付け、愛知県警に伝えていたことが4日、わかった。
 山本順一・元時津風親方(57)(元小結双津竜)や兄弟子による一連の暴行と、斉藤さんの死亡の因果関係を改めて結びつける内容で、7か月以上に及んだ捜査は、いよいよ最終局面に入った。

 名古屋大の再検査で、斉藤さんは、昨年6月25日から死亡当日の26日にかけて、繰り返し受けた暴行で外傷性ショックを起こし、死亡したと確認された。2日間の暴行については、複数の兄弟子がこれまでの調べに対し、「制裁目的だった」などと認めている。県警は関係者の証言に加え、傷害致死容疑を裏付ける科学的な根拠が得られたとして、名古屋地検と最終協議を進めている。

 斉藤さんの死因を巡っては、組織検査を行った新潟大が昨年10月、「多発外傷による外傷性ショック」とする鑑定結果を出したが、県警は死に至った経緯をさらに詳しく解明するため、同11月、名古屋大に組織片などの再検査を依頼していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000053-yom-soci