記事登録
2008年02月05日(火) 08時00分

ウイルス対策ソフトを無力化 逮捕の院生「被害見て興奮」朝日新聞

 大阪電気通信大の大学院生がアニメ画像を使ったコンピューターウイルスを作成したとされる事件で、著作権法違反容疑で逮捕された中辻正人容疑者(24)=が、容疑対象となった「クラナドウイルス」にウイルス対策ソフトを動作させないようにする機能を付けていたことが、京都府警の調べでわかった。同容疑者は調べに対し「ネットの掲示板で被害の報告を見て興奮した」などと供述しているという。

 調べでは、中辻容疑者が昨年秋から流布させた「クラナドウイルス」には、パソコンのデータを破壊するだけでなく、ウイルス対策ソフトの起動を妨害して無力化する機能もあった。府警の解析では、当初は24社計40種のソフトに「効果」があったとみられる。

 同ウイルスはパソコンのデータを中辻容疑者のホームページに転送する機能もあり、データ流出の被害は今年だけで約200件に上るという。

 中辻容疑者は、ネットの掲示板で、自分が流したウイルスについての書き込みを再三確認していた。調べに対し「被害の報告を見ながら改良すれば、すごいウイルスをつくれると思った」と供述しているという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0205/OSK200802040103.html