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2008年02月05日(火) 10時06分

安全な学校給食は地元食材で中国新聞

 呉市は4日、安心安全な学校給食を目指し、新年度から市内産の米や野菜を本格導入するなど地産地消にこだわった食材を使う方針を固めた。中国製ギョーザ中毒事件を受け、市教委は同日、中国製冷凍食品の給食での使用自粛も決め、食の安全を重視する保護者らに応える。同時に、食育の研究会などを通じて地元食材を使う給食の重要性を呼び掛けている。

 学校給食がある計64校の小中学校では、米飯給食は地域を限定せず県内産米を使用していたが、4月からは郷原、安浦地区など市内で収穫した米を使う。市農林水産部によると、学校給食での米使用量は年間約90トン。地元産だけでは十分な量が確保できない場合は県内産と併用する。ニンジンやキャベツなどの野菜も積極的に取り入れる。今後、小規模農家や高齢者が生産する少量で形の悪い農作物も数年かけて流通する仕組みを確立する。

【写真説明】食育に取り組む吉浦小であった公開授業で、食料自給率について学び合う児童たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802050109.html