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2008年02月05日(火) 21時11分

政府調査団が河北省入り、「天洋食品」視察読売新聞

 【石家荘(中国河北省)=末続哲也】中国製冷凍ギョーザによる中毒問題で、訪中している日本政府の調査団は5日午後、河北省石家荘市に入り、ギョーザを製造した「天洋食品」を視察した。

 中国側で調査を担当する河北省輸出入検査検疫局とも情報交換し、有機リン系の殺虫剤「メタミドホス」が混入した原因究明に向け、情報収集作業を本格化させた。

 内閣府の原島耐治・消費者企画課長を団長に外務、厚生労働、農林水産の各省担当者の計4人で構成する調査団は、天洋食品事務所2階の会議室で、底夢路工場長、岳暁海・副工場長(生産管理担当)らと協議。その後、ギョーザ材料の裁断、皮包み、蒸し、袋詰めなど一連の製造ラインを視察し、生産管理、衛生保全体制についても調査したとみられる。

 視察に先立ち、調査団は同検疫局を訪れ、程方局長から調査状況について説明を受けた。冒頭、程局長は「日本の消費者にお見舞いを申し上げ、(被害者が)早く健康を回復するように望む」と語った。原島団長は「原因究明には中国側との密接な連携が不可欠」と述べ、一層の協力を求めた。

 一行は同日午前、北京で、国家品質監督検査検疫総局の王大寧・輸出入食品安全局長とも協議。早期解決のため、双方が緊密に協力することで一致した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000062-yom-int