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2008年02月05日(火) 11時59分

<脱税>土地売却益隠し2億円 東京・渋谷のタクシー会社 毎日新聞

 東京都渋谷区のタクシー会社「外苑タクシー」が06年3月期までの3年間で、土地の売却益など約7億円の所得を隠し、約2億円を脱税したとして、東京国税局が同社と山口裕志専務を法人税法違反の疑いで東京地検に告発していたことが分かった。

 関係者によると、同社は中野区弥生町で経営していたゴルフ練習場「西新宿ゴルフセンター」の土地を、03年5月に横浜市内の不動産・建設会社に売却した。しかし、売却にあたって取引にダミー会社を介在させるなどして、外苑タクシーの利益を圧縮させ、所得を隠していたという。

 民間の信用調査会社などによると、同社は1951年11月に創業、07年3月期の売上高は約7億円。東京都内で100台ほどの車を使っていたこともあるが、昨年12月23日、国土交通省関東運輸局にタクシー業の廃止届が提出されている。

 関連会社には不動産会社もあり、所有する渋谷区のセンター街のファッションビルには、若者に人気の衣料品店や日焼けサロン、マンガ喫茶など約20店舗が入居している。【高島博之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000033-mai-soci