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2008年02月04日(月) 14時43分

「再就職を紹介」と入会金詐取、4容疑者逮捕朝日新聞

 再就職を希望する中高年ばかりを狙って実態のない会社の役員に採用したことにして、「役員友好会」の入会金名目に金をだまし取ったとして、警視庁は、東京都豊島区の「三共システム」の実質経営者田島瀧三郎(69)=住所不詳=、元同社社長中込順一(61)=品川区西大井=ら4容疑者を、詐欺容疑で逮捕したと4日発表した。

 同社は再就職を希望する中高年ら約60人から総額約1億円をだましとっていたとみて、同庁で金の使い道などを調べる。

 捜査2課などの調べでは、田島容疑者らは02年3月〜06年5月、「三共システム」の求人広告を見て社員募集に応じた千葉県船橋市の男性(当時60)ら4人に対し、実際には事業実態がないにもかかわらず「役員として採用するので、役員友好会の入会が必要だ」などと持ちかけ、総額490万円をだまし取った疑い。田島、中込の両容疑者は容疑を認めている。

 役員友好会は1口70万円。田島容疑者らは「加入するとイベントなどで得た利益を還元する」などと言って加入を促していたという。また、退社時には入会金を返還するとも説明していた。

 同社は93年に設立。定年やリストラなどで職を失った中高年を会社幹部として再雇用するとの触れ込みで、就職希望者を募集していた。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0204/TKY200802040167.html