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2008年02月04日(月) 00時00分

フィルタリング(ふぃるたりんぐ)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ずいぶん前にフィルタリングソフトの話をしましたが、最近また注目されているのでふたたびフィルタリングの話を取り上げたいと思いますワン。

 フィルタリングというのは、「選別する」「こす」「ろ過する」という意味です。ネットでは、一定のルールに沿って特定のサイトを閲覧できないようにするという意味でも使われています。有害サイトフィルタリングをお茶にたとえてみると、茶漉しがフィルターで有害サイトがお茶の葉という感じですね。

 いま話題になっているのが、昨年末に突然決まった未成年の携帯電話ユーザーに対する有害サイトフィルタリングサービスです。今年に入って携帯電話会社各社が導入し始めましたが、保護者が不要と申請しない限り、原則的にすべての未成年ユーザーは有害とされているサイトにアクセスできなくなります。今はまだ新規加入者のみが対象ですが、今夏以降は全未成年ユーザーが対象です。

 ネット上には未成年に有害な情報も多数あるのでフィルタリングは必要ですが、難しいのは「どこまでフィルターにかけるのか」というところですワン。たとえば最初から成年向けに作られたアダルトコンテンツのサイトなどは、簡単に線引きができます。

 しかし、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのコミュニケーションサイトは、ユーザーの使い方しだいで健全な交流の場にも違法行為を行う場所にもなり得ます。現状ではSNS機能のあるサイトは一律で有害サイトとされていますが、ユーザー、コンテンツ事業者のどちらからも不満の声が上がっており、フィルタリングのあり方に関しては今後も検討されていくようです。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080204nt0f.htm