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2008年02月04日(月) 22時51分

大日本インキも環境表示偽装 経産省が実態調査を指示産経新聞

 大日本インキ化学工業は4日、環境表示を付けた印刷インクの一部製品で、認定基準を満たしていないケースがあったと発表した。環境配慮製品を認定する「エコマーク」や、大豆油含有が30%以上とされる「ソイシール」認定のカラーインクで、それらが定めた規定を下回っていた。大日本印刷子会社の「ザ・インクテック」(東京都千代田区)もすでに不正を公表しており、環境偽装問題はインク業界にも広まる事態となった。

 一方、経済産業省は4日、業界団体の印刷インキ工業連合会に実態調査を行うよう指示した。10日以内に結果を報告するよう求めている。

 経産省は古紙に続いてインクでも表示を偽装した商品が売られていた事態を重視し、他社でも同様の事態が起きていないかどうか調査を指示。「実態を把握した上で、表示と品質に乖離(かいり)があれば是正するように指示する」(機能性化学品室)としている。

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