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2008年02月04日(月) 21時05分

中国製ギョーザの皮と袋内側からも殺虫剤…大阪・枚方のスーパースポーツ報知

「メタミドホス」が新たに検出された冷凍ギョーザが見つかったスーパー「ハッピース枚方」

 中国製ギョーザ中毒事件で兵庫県警捜査一課は4日、大阪府枚方市のスーパー「ハッピース枚方」から回収し、パッケージの外側から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出した6袋のうち、1袋のギョーザの皮とパッケージ内側からもメタミドホスを検出したと発表した。

 パッケージ表面の右下に、左右方向に付いた筋状の傷(長さ約1・5ミリ)が見つかり、実験で水分が染み出ることが確認された。県警は、袋の外側に付着したメタミドホスが袋の中に浸透したか、その逆の可能性もあるとみて、付着や混入した経緯を調べている。

 メタミドホスは、これまでに千葉県と兵庫県で販売された商品から検出されているが、1つの袋で表面と内側、ギョーザの皮の計3カ所から検出されたのは初めて。

 ハッピース枚方が同じ日に入荷した商品25袋を昨年末に販売していたことも判明。大阪府枚方保健所は4日、食品衛生法に基づき同店を立ち入り調査した。回収状況は不明だが、同店で購入した商品による健康被害の訴えはないという。

 商品は天洋食品の「中華deごちそうひとくち餃子」。同店の橋本昌幸店長(46)は店頭から回収した商品について「アンモニアのような、腐ったにおいがした」と話している。

 異常が見つかったギョーザは同日朝、入荷した3箱計36袋の一部。店員が気づいた2袋を含む11袋を、輸入元のジェイティフーズ(東京)が回収した。スーパーは残っていた商品の販売を続け、同日入荷の25袋を含め、この日だけで計39袋が売れたという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080204-OHT1T00219.htm