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2008年02月04日(月) 23時48分

「慎重さに欠ける」 テレ朝報道にBPO朝日新聞

 NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会は4日、テレビ朝日系の「報道ステーション」が昨年11月、日本マクドナルドの調理日時改ざんについて報じた際、辞めた元店長代理に制服を着せてインタビューした問題で「このような演出は取材報道にあたっての慎重さに欠ける」などの意見を公表した。

 検証委はテレビ朝日に演出の理由などについて質問状を送付、回答に対して「質問に正面から向き合い、制作関係者の実感や肉声から発せられたものとは言い難い」と批判。「視聴者にわかりやすく表現したかった」という回答にも、映像が作りやすく、ショッキングだと判断したからではないかと指摘した。おわび放送まで10日間かかったことも「理解に苦しむ」としている。

 同日夜の同番組ではニュースとして伝えた後、古舘伊知郎キャスターが「常に初心に戻って、より一層の努力をして参ります」と話した。テレビ朝日広報部は「ご意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の放送に生かして参ります」とコメントしている。

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http://www.asahi.com/national/update/0204/TKY200802040376.html