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2008年02月04日(月) 18時57分

<鳩山法相>児童ポルノ画像「所持だけで処罰」の考え示す毎日新聞

 鳩山邦夫法相は4日の参院予算委員会で、児童買春・児童ポルノ禁止法をめぐり、児童ポルノ画像を所持しているだけで処罰する規定を新設すべきだとの考えを示した。有村治子氏(自民)の質問に答えた。単純所持に対する処罰を求める考えは根強く、法相発言をきっかけに法改正に向けた動きが進む可能性がある。

 現行法は販売目的所持や違法画像提供などが処罰対象だが、抑止効果が上がっていないのが実情。有村氏は「子供の人格と人間としての尊厳を踏みにじり、生涯に及ぶ被害があまりにも甚大だ」と、単純所持も規制対象とするよう求めた。

 これに対し、法相は「インターネットに出回れば、永久に世界を回り、子供の人生が未来永劫(えいごう)破壊される。こういうことは厳しくていい」と罰則の必要性に言及。福田康夫首相も「しっかり対応すべきで、何らかの手を打たないといけない」と述べた。

 同法は与野党全会一致の議員立法で99年に成立。与党は04年の法改正の際に単純所持の禁止条項創設を検討したが、野党が「捜査権の乱用を招く」と懸念を示して見送られた。【田中成之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000081-mai-pol