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2008年02月03日(日) 11時01分

中国製ギョーザ中毒:農薬など検出されず 県内消費者、中毒の可能性低く /新潟毎日新聞

 中国で製造された冷凍ギョーザによる中毒事件で、県内の消費者が食べたギョーザの残品を県と新潟市が調べた結果、有機リン系農薬、メタミドホスは検出されなかったことが明らかになった。千葉、兵庫両県と同様の中毒の可能性は低いとみられるが、県、市ともに、不安があれば相談するよう呼びかけている。
 厚生労働省のまとめによると、2日午後3時現在、県内で問題のギョーザを含む冷凍食品を食べ、健康被害を訴えた人は、医療機関を受診した5人を含め18人となった。
 新潟市は1日、江南区の男性が食べた「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」や、北区の女性が食べた「2種のソースのロールキャベツ」の残品を検査した。さらに、中央区の女性が「CO・OP手作り餃子」を食べた後、吐き気をもよおしたと、2日午前に相談があった。市衛生環境研究所が調べたが、3件ともメタミドホスは検出されなかった。
 また、県は長岡市の2家族、計4人からの相談を受け、「中華deごちそう ひとくち餃子」の残品を検査、いずれもメタミドホスは検出されなかった。
 県と新潟市には2日、計49件の電話相談が寄せられたが、大半が「手元の中国製食品は回収対象か」「過去に回収対象品を食べたが、後になって症状は出ないか」といった問い合わせだった。【五十嵐和大】

2月3日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080203-00000000-mailo-l15