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2008年02月02日(土) 14時00分

中国製ギョーザ中毒:体調不良32人 奈良市保健所、商品撤去の状況点検 /奈良毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県内では1日も保健所などに相談が相次いだ。県のまとめ(午後4時現在)で、体調不良の訴えは計32人になった。重篤な人はいない。
 体調不良は、奈良市8人▽生駒市5人▽橿原市3人▽五條市2人——などで、ほぼ全域に拡大。1日時点で、8人が頭痛などの症状が残っている。体調不良の32人にはメーカーの回収対象外の各種食品を食べたケースも含まれ、中国製冷凍ギョーザに限れば9人。
 このうち県保健環境研究センターで検査を終えた7人の残品では有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかった。
 問い合わせの総件数は65件に達した。県内各保健所などは2、3日も相談を受け付ける。時間は午前9時〜午後6時15分。
 奈良市保健所は、取り扱いのあった市内10の量販店に立ち入り調査をし、商品撤去の状況を点検した。奈良市押熊町の「いそかわ押熊店」では、保健所生活衛生課の職員2人が毛利晴行店長立ち合いのもとで冷凍食品売り場を点検した。
 奈良市教委は、学校給食のある市内の48小学校、5中学校の保護者あてに「ギョーザはすべて日本の工場で製造された」とのお知らせを配布した。【中村敦茂、高橋恵子】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000178-mailo-l29