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2008年02月02日(土) 13時31分

JT株、中毒公表2日前に急落=監視委が取引を調査−中国ギョーザ事件時事通信

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、日本たばこ産業(JT)が子会社「ジェイティフーズ」(東京都品川区)の商品自主回収を公表する2日前に、JT株が急落していたことが2日、分かった。中毒に関する未公表の情報に基づいて同株が売却された恐れもあるため、証券取引等監視委員会は同株の取引状況について情報収集を始めた。
 JT株が急落したのは先月28日。前取引日の同月25日に比べて4万8000円値下がりし、56万2000円(終値)となった。出来高は約5万2000株に上り、従来の水準を大きく上回っていた。
 中毒事件が公表されたのは2日後の30日。JTも同日、ジェイティフーズの商品を自主回収すると発表した。
 JT株は昨年11月以降、60万円台で推移。同12月21日には取引中に70万8000円の値を付けたが、年明けからは値下がりする傾向にあった。公表翌日からはさらに下落し、1日の終値は54万8000円となった。 

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