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2008年02月02日(土) 13時02分

中国製ギョーザ中毒:中国製食品、県内でも4人が症状 事件との関連薄い? /山口毎日新聞

 ◇百貨店など品目枠広げ撤去
 全国的な広がりを見せる中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、県内でも4人がメーカー側が自主回収した製品などを食べ、吐き気や下痢の症状を訴えていることが分かった。農薬の有無を調べるが、いずれも問題の中国業者製ではなく症状も異なることから一連の事件との関連は薄いという。また、県内の百貨店では中国産野菜やシイタケなども店頭から撤去する動きが出始めた。【住田里花、長谷川隆】
 県生活衛生課によると、3人は山陽小野田市、1人は防府市在住。3人は1月28日午後6時ごろ、中国産「ロールキャベツベーコン巻き」(回収対象外、冷凍食品)を鍋に入れて食べたところ同8時以降、相次いでおう吐や下痢を訴えた。
 別の1人は同27日午後8時半ごろ、メーカーが自主回収した中国産「ピリ辛カルビ炒飯」を食べ、翌28日午前2時以降、吐き気や下痢を訴えたという。
 4件とも臨時相談窓口に寄せられ判明した。1日午後4時までに41件の問い合わせが寄せられており、ほとんどが中国製冷凍食品への不安や製品の確認などだった。同窓口は各健康福祉センターと県消費生活センター、県生活衛生課に開設。平日午前8時半〜午後9時、週末は午後5時半まで職員が応対する。
 一方、県内の百貨店では自主回収の製品以外の撤去も始まった。
 山口市の百貨店ちまきやでは、メーカーが自主回収した製品は撤去済み。1日は開店前から中国産冷凍野菜のブロッコリーやニンジン、枝豆のほか、ニンニクの芽や乾燥シイタケ、ウナギのかば焼きなどの回収に追われ、「どこまで枠を広げるか悩ましい」と増野隆文・第2食品部フロアー長(32)。下関市の下関大丸も同日開店前から中国産ニンニクの芽や鷹のつめを店頭から撤去した。
〔山口版〕

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000149-mailo-l35