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2008年02月02日(土) 13時01分

中国製ギョーザ中毒:新たに不調2人、計4人に 給食に回収対象食品 /長野毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件で県は1日、新たに当該商品を食べた2人が体調不良を訴えたことを発表。今回の事件で体調不良となったのは県内で4人となり、その他4件の届け出もあった。また、体調不良を訴えた男性から回収したギョーザの成分を調べたが、中毒の原因とされる「メタミドホス」は検出されなかったという。
 県環境保全研究所(長野市)が検査したのは、松本保健所管内で男性が1月上旬に食べたジェイティフーズ社の「ひとくち餃子」。男性は下痢などを起こしたとされる。
 県には同日、大町保健所管内と上田保健所管内の男性から、スーパーなどで購入した同社のギョーザを食べた後に体調不良になったとの届け出があった。いずれも症状は軽いという。県内の保健所は土・日も相談窓口を設けて相談に応じる。
 一方、佐久穂町の八千穂中学校で、自主回収商品である同社の「業務用柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)40」が1月29日の給食に提供されていたことが分かった。同町教委によると、食べたとみられる1、2年生98人で体調不良を訴えた生徒はいないという。同町教委では「中国製の食品の使用はしばらく控えるようにしたい」としている。
 県教委は、市町村教育委や高校など123団体を対象に、給食での回収対象商品の使用状況などを調査しているが、1日までに回答をした65団体のうち、使っていたのは八千穂中だけだったという。
 また、長野市教委などでは、給食献立に同社製の冷凍食品が含まれていたことが分かり、メニューを変更した。長野市では1日、二つの小中学校で提供予定だった同社のショウロンポーを、ちくわの磯辺揚げに変更した。
 松本市では、七つの小学校で、同社の中国製「チキンピカタ」を取りやめ、国産の蒸しチキンに変えた。池田町松川村学校給食センターでは、21日に五つの小中学校に提供するはずだった同社製のギョーザをはずした。【神崎修一、光田宗義】
 ◇知事が注意喚起
 中国製ギョーザ問題について、村井仁知事は1日、「食への関心が高くなっている中で、非常に恐ろしい事柄が起きたことは残念だ」と述べた。県の対応については「情報を県民にお伝えしていくことで、それぞれにご注意していただきたい」とした。【神崎修一】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000133-mailo-l20