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2008年02月02日(土) 11時01分

中国製ギョーザ中毒:新たに11人届け出 保健所、土日も相談受け付け /福島毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、県は1日、会津若松、郡山、いわきなど5市で計10件11人が新たに食中毒の症状を訴えたと発表した。うち6人は回収対象の商品を食べ、5人はギョーザを食べたが商品名は特定されていない。11人とも軽症だが、殺虫剤「メタミドホス」との因果関係は不明という。県内の被害届け出は計15人となった。県内8保健所は2、3日も、電話で相談を受け付ける。
 県食品安全グループによると、会津若松市で1月10日ごろ、ジェイティフーズが輸入した「中華deごちそう ひとくち餃子」を食べた男性(49)が下痢の症状を訴えたほか、▽いわき市5人▽郡山市3人▽福島市1人▽須賀川市1人——が昨年11月〜今年1月、同商品などを食べて下痢や嘔吐(おうと)、手のしびれなどの症状があったと、31〜1日に各保健所に届け出た。いずれもスーパーで購入したという。県は会津若松、須賀川市で消費されたギョーザの残りを県衛生研究所で分析する。
 また、県教委健康教育グループによると、ジェイティフーズが輸入した冷凍ギョーザを給食に利用した公立小中学校はなかった。県教委は他の自主回収商品についても調査を進める。県内の自主回収の対象商品は、ジェイティフーズや加ト吉、味の素、江崎グリコ、ヤマモリ、ワントレーディングが輸入した約60品目。
 一方、自民、公明の両党は同日、内堀雅雄副知事に食の安全確保を申し入れた。内堀副知事は「県民の不安を取り除くためにも、ホームページなどで迅速に情報提供していきたい」と話した。【西嶋正法】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000043-mailo-l07