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2008年02月02日(土) 11時01分

中国製ギョーザ中毒:下痢、吐き気23人に 回収23品目、11校給食に使用 /群馬毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件に関して、県は1日、輸入元の「ジェイティフーズ」の回収商品23品目のいずれかを食べて下痢や吐き気などを訴えた発症者が同日までに23人に上ったと発表した。また、みどり市の小中学校計10校と県立みやま養護学校(高崎市)の給食で使用されたことも判明。いずれも発症は確認されていない。
 県食品監視課によると、前日までの3人に加え、原因が不明だった5人についても回収商品を食べたことを確認。さらに健康福祉事務所などに新たに相談があった36件のうち10件15人の発症を確認した。15人は「CO・OP手作り餃子」「中華deごちそうひとくち餃子」などを昨年12月29日から今年1月30日までの間に食べていた。いずれも症状は軽く、同月20日に頭痛を感じた安中市の10代の男性だけが通院中という。
 10件については商品の現物が残っており、県食品安全検査センターで有機リン系殺虫剤「メタミドホス」の有無を検査している。
 また、昨年12月5日にみどり市の東学校給食センターで、同11日に同市の大間々学校給食センターで、同6日に県立みやま養護学校で、回収商品の業務用・豚肉加工食品を給食に使用。児童・生徒計約2015人が食べたとみられるが、異常は見つかっていない。
 県が各市町村教委などに送付した食品の安全確保に関する通知に対し、沼田、太田など8市町村が中国産食材の使用を見合わせ、高崎市と玉村町が献立の変更を回答した。【鈴木敦子】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000029-mailo-l10