記事登録
2008年02月02日(土) 11時01分

中国製ギョーザ中毒:県、成分分析始める 被害44家族57人に /青森毎日新聞

 ◇コープあおもり調査
 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、ジェイティフーズ(東京都品川区)が自主回収に乗り出した食品を食べて下痢などの症状が出た県内被害者(1日午後6時現在)は、県の調べで22家族34人、コープあおもり(青森市)の調査で44家族57人にのぼった。県は被害者から提供された冷凍ギョーザの成分分析を始めるとともに、引き続き対象商品を食べないよう注意を呼びかけている。
 県保健衛生課によると、コープあおもりがまとめた被害情報を基に、県が本人に症状を確認した結果、34人は有機リン系殺虫剤「メタミドホス」による症状の可能性が捨てきれないという。
 34人は昨年12月4日から今年1月30日までの間に、いずれもジ社が輸入した「手作り餃子(ギョーザ)」「本場中国肉餃子」「中華deごちそうひとくち餃子」を食べ、吐き気や下痢の症状が出た。一時9人が通院したが、現在は回復に向かっているという。
 県は症状がメタミドホスによるものかどうかを調べるため、31日から「県環境保健センター」(青森市)で成分分析を実施している。センターでは8人の研究員が化学薬品や分析機器を用い、症状を訴えた家庭にあった食べ残しギョーザ6検体の中からメタミドホスが検出されるかを分析中だ。
 今回の事件を受け、三村申吾知事は1日、「もう一度家庭の冷蔵庫を調べ、対象商品があった場合は絶対食べずに、県などに連絡してほしい」などと注意を呼びかけた。【村松洋、喜浦遊】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000038-mailo-l02