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2008年02月02日(土) 09時49分

コープ把握15人 ギョーザ中毒、県確認受診者琉球新報

 中国製ギョーザによる中毒で、問題のギョーザを食べて吐き気などを訴え、病院を受診した人が県内で相次いで確認されている。コープが1日までに把握しただけでも15人の会員が受診している。
 県の調べで把握した受診者は1日午後5時半時点で14人。県はコープおきなわの調査を基に会員に個別の確認作業を実施しており、9会員への調査で家族を含む14人が受診したことを把握した。残り6会員への調査で会員本人だけでなく家族も病院で受診していれば、さらに県内受診者数は増える見通しだ。
 また県衛生環境研究所は有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出された千葉県のギョーザと同じ賞味期限のギョーザを食べ嘔吐(おうと)し、病院を受診した浦添市の男の子(6つ)の食べたギョーザを検査したが、健康に被害を及ぼす基準0・2ppm以上のメタミドホスは検出されなかった。
 同様に沖縄市の女性(39)とその娘(14)が食べたギョーザも検査したが検出されなかった。伊是名村の家族3人が食べた問題のギョーザも検査中で、県は血液検査など多方面から食中毒の原因を調査する方針だ。
 県薬務衛生課は1日夕、12人の病院受診者に加え、新たに2人確認したと発表した。受診者は竹富町に住む女性(28)とその息子(2つ)で、食べた日や病院の受診日は未確認。この日だけで受診者は沖縄市の親子を含め4人見つかり、計14人となった。全員回復しているという。
 一方、コープおきなわは昨年12月から今年1月までの2カ月の購入者を対象に実施していた追跡調査を昨年1月から11月までの11カ月も対象期間に加え、合計13カ月に購入した会員計約1万3千人への調査実施した。
 調査の結果、ギョーザを食べて病院を受診した会員が1月30日時点で計15人いることが確認された。コープは店舗で回収した商品や在庫商品など計30個を県環境科学センターや日本生協連に送付し調査を進めている。
 県の保健所職員は当該商品を販売した県内8社に対し、撤去や回収状況の確認、健康被害情報の収集をした。県薬務衛生課や各保健所は健康被害の情報提供を呼び掛けている。土、日曜の2、3日も午前9時から午後5時(薬務衛生課は午後6時)まで対応する。県薬務衛生課の問い合わせは098(866)2215。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000004-ryu-oki