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2008年02月02日(土) 07時51分

中国・農薬入りギョーザ 大阪市に相談相次ぐ産経新聞

 中国製の冷凍ギョーザに農薬が混入されていた事件で、大阪市保健所や各区役所に1日朝から午後5時までに問い合わせや相談が計81件相次いだ。不安の広がりとともに問い合わせ件数も前日に比べ倍増している。

 このうち下痢や発熱などの症状が出たなどのケースが60人。兵庫県高砂市で被害が出たジェイティフーズの「中華deごちそう ひとくち餃子」など自主回収対象品を食べて症状が出たのは36人だった。いずれも重症者はいなかった。

 36人のうち回収対象の冷凍ギョーザを食べたのは33人。いずれも下痢や吐き気、腹痛などを訴えているが、めまいなどの神経症状がみられるケースがないことから農薬成分で猛毒の「メタミドホス」の中毒はないとみられる。市は食べ残しなどが確認できた12件は提供を受けて分析を急いでいる。

 相談内容は「タイ産の冷凍食品を食べて気分が悪くなった」などの輸入冷凍食品全体に不安を訴えるケースも増え、市は「漠然とした不安が広がっているのではないか」と話している。

 一方、市は1月31日から1日にかけて、スーパーなどで自主回収の対象商品が残っていないかを確認。これまでに延べ732店舗を立ち入り調査したが、市内のスーパー2店舗で、自主回収対象商品の「DONBRI亭 かつとじ丼」(中国・天洋食品で一部を製造)が4個残っていたため、その場で回収を指示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000004-san-l27