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2008年02月02日(土) 07時50分

給食で問題ギョーザ使用なし 国産食材優先産経新聞

 和歌山県教委は1日、問題のギョーザについて、学校給食での使用の有無を調査した結果を公表し、全市町村で使用していなかったことがわかった。県内の自治体は給食には国産や地元産の食材を優先的に使っている。

 和歌山市では昨年9月の定例市議会で、横浜市の学校給食で使用されたキクラゲから基準を上回る農薬が検出されたことが取り上げられ、中国産食品の使用が問題となった。このため、市教委は中国産食品の学校給食への使用禁止を通知した。市の共同調理場と各校では、食材を地元産のものに切り替えるなどの対応をしている。

 市教委保健給食管理課は「すでに取り組みを始めていたので、こういう問題が起きても安心できる。今後も、安全性が確認できるまで中国産の食品を使うことは考えていない」としている。

 また、田辺市では価格の問題で過去に中国産の食材を使用したことはあるものの、国産の使用を基本としており、市教委は「外国産食材使用の場合は、保護者らで構成する部会の了承などが必要」としている。

 海南市でも基本は国産表示の食材で、品薄のためグリーンピースなどの冷凍野菜を使わざるをえない場合でも中国産は避けている。有田市では、八宝菜のキクラゲなど明らかに外国産が必要な場合でも、キクラゲを使わず、代用品で工夫をこらすなどしている。

 中国産を含め輸入食材を使用している御坊市では、残留農薬など検疫の検査結果をふまえ安全性が確認されたものに限って使用している。給食センター長は「必要量を確保するには輸入食材は避けて通れない面もある。今後も安全を確認し、使用していくしかない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000033-san-l30