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2008年02月02日(土) 01時00分

メタミドホスは確認されず=中国ギョーザ工場調査で−双日食料時事通信

 【石家荘(中国河北省)1日時事】中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、日本への輸入を仲介していた双日食料(東京都港区)の品質担当者が1日、ギョーザ製造元の河北省石家荘市の天洋食品で薬剤管理などの現状を調査した。終了後記者団に対し、問題の有機リン系薬物「メタミドホス」の存在は確認されなかったと明らかにした。
 同社は2日以降、原料や包装に問題がなかったかを調べるため中国国内の生産基地に赴くほか、生産ラインの立ち入り調査などを順次実施。調書類の確認作業も進め、メタミドホスを過去に使用したことがあるかなど詳細を把握していく方針だ。
 1日の調査は11時間半にわたり、同社の小林久男・品質保証室長らが工場責任者と面談したほか、工場内では薬剤保管に絞って現場を調査。薬剤の管理状況は良好で、メタミドホスのほか殺虫剤や防腐剤などの取り扱いが難しい薬剤はなかったという。 

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