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2008年02月02日(土) 13時55分

「ギョーザ問題」で食品各社、回収に懸命読売新聞

 中国製冷凍ギョーザの中毒問題を受けた日本国内の食品各社の回収対象商品は2日現在、市販用で10社25品目、業務用で6社36品目に上っており、各社はウェブサイトなどを通じて返品を呼びかけている。

 回収対象が23品目と最も多い「ジェイティフーズ」(東京)。親会社「JT」の品質管理部(茨城県境町)には全国各地からの返品が相次ぐが、市販用の8品目だけでも2007年4〜12月で680万個を出荷している。ジェイティフーズには「電話がつながりにくい」との苦情も多く、電話窓口を15回線から50回線に増やした。

 他社も対応に躍起だ。「味の素冷凍食品」(東京)は問い合わせ用電話を4回線から14回線に増設した。「消費者が気づかずに食べることも予想され、ねばり強く注意を呼びかけるしかない」と広報担当者。カネテツデリカフーズ(神戸市)は「幸い健康被害の相談はないが、出荷した全商品の回収と廃棄に全力を尽くす」と話しており、紀文食品(東京)も全国の営業マンを総動員して早期回収を進めている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080202-OYT1T00377.htm