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2008年02月02日(土) 10時03分

ヤフー株急騰、MSとグーグルは下げる NY株続伸朝日新聞

 ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)がインターネット検索大手の米ヤフーに買収を提案したのを受けて、1日のニューヨーク株式市場ではヤフー株が急騰した。一方、MSと、検索最大手のグーグルは値を下げた。相場全体は上昇し、低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題が表面化した昨夏以降、久々に浮上した大型買収計画に市場は沸き立った。

ヤフー最高経営責任者(CEO)のジェリー・ヤン氏=ロイター。米マイクロソフトの買収提案にどう対応するかが焦点だ。

 MSが1日朝、ヤフーに対する総額約446億ドル(約4兆7300億円)での買収提案を発表した直後に始まったニューヨーク市場では、ヤフー株に買い注文が殺到。MSが示した1株当たりの買い取り額31ドルが直近の株価より62%も高かった点が好感されたと見られる。ヤフー株は一時、前日終値より55.5%、10.65ドル高い29.83ドルまで上昇し、終値も約48%、9.20ドル高の28.38ドルだった。

 一方、買収する側のMS株の終値は同6.6%、2.1502ドル安の30.4498ドルに下落。巨額の買収負担が嫌気されたと見られる。買収が実現すればMS・ヤフー側から攻勢を受ける立場のグーグルの株式も売られ、終値は8.6%、48.40ドル安の515.90ドルだった。

 市場全体では、ヤフー株の急騰につられて幅広い銘柄に買い注文が広がり、相場はじりじりと上昇。大企業で構成するダウ工業株平均の終値は、約0.7%、92.83ドル高の1万2743.19ドルとなり、2日続けて上昇した。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0202/TKY200802020004.html