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2008年02月02日(土) 11時42分

5県で新たに21人不調届け出中国新聞

 中国・河北省の「天洋食品」が製造するなどした自主回収対象の商品を食べ、下痢などの症状が出たと各自治体に届け出が相次いでいる。中国地方5県では1日に21人が不調を届け出た。内訳は広島8人、山口1人、岡山7人、島根1人、鳥取4人。前日までと合わせ5県で計28人となった。

 広島市保健所には7人の届け出があり、うち2人が受診していたが、入院患者はいない。廿日市市では、60代の女性が発熱などを訴えた。

 山口県では、防府市の女性(67)が吐き気を訴えた。県は「中毒の可能性は低い」とみているが、同じ商品を検査する。

 前日に3人が届け出た岡山県では、新たに7人が不調を訴えた。

 島根県では、松江市の高校男子生徒が嘔吐(おうと)などを起こしたが、回復に向かっているという。鳥取県では、米子市の女性(81)が手足のけいれんを訴え、診察した医師は「有機リン系農薬の影響を否定できない」と診断した。

 ジェイティフーズが輸入した6商品9検体を調べていた広島県は 1日、有機リン系殺虫剤の「メタミドホス」はいずれからも検出されなかった、と発表した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802020034.html