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2008年02月02日(土) 22時41分

「メタミドホスなかった」生協連合会が「餃子問題」で報告読売新聞

 中毒問題が発覚した1月30日の夜から中国で現地調査を進めている日本生活協同組合連合会(日生協)は2日、東京都渋谷区の本部で記者会見し、飯村彰常務理事らが「天洋食品」への調査結果について、「原材料栽培や工場内で殺虫剤のメタミドホスが使われた記録はなく、現時点では故意の混入が考えられる」との見解を明らかにした。

 飯村常務理事らは、現地調査で職員が入手した原料の栽培履歴や残留農薬検査結果などの写しを示し、「少なくとも、中毒症状が起きた昨年10月20日分では、定められたとおりの原料、工程で製造されていた。工場内で殺虫剤は使われていたが、メタミドホスではなかった」と説明した。ただし、現時点では、工場の製造ラインのふきとりなど未実施の検査も多いという。

 中国当局や天洋食品が2日の会見で、中国国内での混入の可能性を否定したことに対し、飯村常務理事は「日本国内での流通過程はきちんと管理されており、中国国内よりも可能性は少ない」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080202-OYT1T00675.htm