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2008年02月02日(土) 17時02分

千葉市保健所 検査依頼断る 被害女性持ち込み産経新聞

 中国製ギョーザ中毒事件で、昨年末に被害に遭った千葉市の女性(36)が年明け、市保健所にギョーザを持ち込んで検査を依頼したが、保健所は販売した生協側が検査していることなどを理由に断っていたことが2日、分かった。

 市生活衛生課によると、女性は昨年12月28日に中毒症状を訴え、病院に運ばれた。1月4日朝、「ギョーザを食べ中毒症状を起こしたので検査してほしい」と食べ残した数個と吐き出したものを持ち込んだ。「薬品のにおいがする」との説明もしたという。

 保健所は当日、女性がギョーザを購入した生協側から「中毒被害があり、ギョーザを鑑定に出した」との連絡を受けていたため、持ち込まれたギョーザを受け取らず、女性に保管するよう伝えたという。

 市生活衛生課は、販売店などが既に検査している場合、同一の検査になってしまうことから受け付けないことが多いとし「当時の状況では薬物被害を考慮して対応するのは難しかった」と釈明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000116-san-soci