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2008年02月02日(土) 17時00分

中国製ギョーザ中毒:県への相談133件に 保健所などきょう、あすも対応 /兵庫毎日新聞

 中国製の冷凍ギョーザによる中毒事件で、県の保健所・保健事務所に寄せられた相談は1日午後5時までに、消費者からは119件、小売店からは14件の計133件に上った。このうち、回収対象品による健康被害を訴えるものが12件あったが、いずれも症状などから、高砂市の家族が被害にあった有機リン系中毒ではないとみられる。
 明石保健所には、回収対象品となっているギョーザやチャーハンなどの冷凍食品を食べて体調を壊したという相談が4件寄せられた。豊岡保健所には、販売店から「『ひとくち餃子』を購入した6人が体調を崩した」との相談があり、保健所は6人の名簿をもとに調査することに決めた。
 県生活衛生課は「有機リン系中毒なら短時間で症状が出るが、相談は時間が経過してから発症しているケースが多い」としている。
 県の保健所、保健事務所計25カ所では土曜・日曜に当たる2、3の両日も午前9時〜午後5時、電話相談を受ける。各保健所の電話番号は県のホームページ(http://web.pref.hyogo.jp/)から確認できる。【川口裕之】
 ◇神戸市へは60件
 一方、神戸市では市民からの相談件数は1日までに計60件に上った。1日は新たに計36件の相談があり、問題の冷凍ギョーザを作った中国の天洋食品の製品を食べて吐き気や腹痛などを起こしたという健康被害のほか、自主回収食品の情報を求めたり、冷凍食品に対する不安を訴える相談があったという。
 吐き気や腹痛といった健康被害に関しては、自主回収品目の製品などで、同市西区内の男性が1月9日におう吐と下痢の症状になったほか、同区内の男性と息子は昨年12月に4、5日間下痢が続いたという。
 また、同市は1日までに、問題のギョーザを扱っていたとみられる卸売業者5カ所の立ち入り調査を終了。昨年11〜今年1月までに「中華deごちそう ひとくち餃子」は912個、「CO・OP手作り餃子」は3492個がスーパーなどに卸されていた。
 同市は2、3の両日も市民からの相談窓口を午前9時〜午後5時、東部・西部・北・垂水・西の市内5カ所の衛生監視事務所に設ける。【内田幸一】
〔神戸版〕

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000307-mailo-l28