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2008年02月02日(土) 15時03分

中国製ギョーザ中毒:自主回収の冷凍品食べ、「体調不良」12人訴え /広島毎日新聞

 ◇土日も電話相談
 中国製冷凍ギョーザで中毒症状が出た問題で、県内では1日までにギョーザなど自主回収製品となっている冷凍食品で、計12人が体調不良などを訴えていたことが県などのまとめで分かった。いずれも軽症だが広がる市民の不安に対し、保健所などは、土日も電話相談窓口を設ける。【下原知広、吉川雄策】
 三原市では、1月24日にスーパーで「中華deごちそう ひとくち餃子」を購入し、夕食で食べた同市内の家族4人が発症。子どもと30歳代の母の親子で、同日深夜から腹痛や下痢などの症状が出たという。4人は既に回復している。
 広島市保健所によると、同市内に住む2〜78歳の7人(計6家族)が、ジェイティフーズの冷凍食品を食べて下痢などの症状があったと訴えた。
 東区の2歳の男児は1月26日か27日、同区のユアーズ温品店で購入した同商品のギョーザを7、8個食べ、28日に目付近がただれるなどの症状が出た。また西区の女性(41)も同29日夜に同商品を食べて深夜に吐き気と下痢の症状が出たという。
 同一工場で製造され自主回収製品となっている「CO・OPとろ〜り煮込んだロールキャベツ2個×2袋入」を1月中旬から下旬に食べた男性3人も、下痢などの症状を訴えた。昨年10月にジ社輸入の「CO・OP手作り餃子」を生協ひろしまから宅配で購入して食べた南区の男性(69)と家族の女性(63)も症状を報告した。
 福山市保健所には「リストに挙がった食品を食べた」など問い合わせが8件あった。呉市保健所でも数件の問い合わせがあった。
 ◇メタミドホス、県「検出せず」
 県は1日、県立総合技術研究所保健環境センターで検査したギョーザなど9検体からは、有機リン系農薬「メタミドホス」を検出しなかったと発表した。検査したのは、食べた後に体調を崩した女性が残したギョーザや自主回収した冷凍食品。
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 【2、3日の電話相談窓口】
広島市(082・241・7434)
福山市(084・928・1165)
呉市(0823・25・3536)
 その他地域は最寄りの保健所

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000244-mailo-l34