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2008年02月02日(土) 15時02分

中国製ギョーザ中毒:中国製冷凍食品、4人から被害通報 /鳥取毎日新聞

 ◇131店、47品目1万3000点撤去
 中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件に関連し、県くらしの安心推進課は1日、中国の天洋食品製造の「小籠包(ショウロンポウ)」を食べた米子市の女性が入院するなど計4人が健康被害を訴える通報をしたと発表した。また、自主回収対象の製品を取り扱う県内のスーパーや卸売会社など全131店が同日午後2時現在、計47品目約1万3000点を撤去したことも明らかにした。【山下貴史、小松原弘人】
 同課などによると、入院したのは米子市の女性(81)。厚生労働省公表のリストにある、ハイキクトレーディングが輸入した天洋食品製の「小籠包」(6個入り120グラム、賞味期限09年5月)を同市内のスーパーで購入し、1月29日午後6時ごろから2個食べ、10分後におう吐。翌30日に同市内の診療所で受診し、下痢をしていたため点滴を受けて帰宅した。しかし、手足のけいれんが始まり1日未明に救急車で別の病院に運ばれ入院した。命に別条はなく、2日に退院の見込み。
 女性は2人暮らしで、家人も小籠包を2個食べたが、異常はなかった。残り2個と袋は捨てられたが、同時期に買った別の小籠包1袋を県衛生環境研究所が検査している。
 女性が入院した病院は「家人に症状がなく、有機リン系殺虫剤メタミドホスが原因とは考えにくい。けいれんは下痢でも起こる。感染性胃腸炎ではないか」と話している。
 倉吉市の女性(22)はジェイティフーズ(JTF)が輸入した「2種のソースのロールキャベツ」を1月22〜23日に食べ下痢になった。鳥取市の女性(76)はJTFが輸入した「中華deごちそうひとくち餃子」を同28〜29日に食べ胸焼けを訴えた。南部町の男性は回収対象外の中国製の食品を29日に食べ下痢になったという。3人は現在回復。3製品の残り物を同研究所で検査している。
 ◇相談窓口に30件
 県は1月31日から同課(電話0857・26・7284)と東部、中部、西部、日野の4総合事務所に相談窓口を設置した。1日午後5時現在、計30件の相談が寄せられている。沢田勉・県生活環境部次長は「不審なものがあれば、県に問い合わせを」と呼びかけている。

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000225-mailo-l31