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2008年02月02日(土) 15時02分

中国製ギョーザ中毒:下痢やおう吐、新たに7件 県内で届け出10件に /岡山毎日新聞

 ◇天洋食品製、学校給食から排除を−−県教委要請
 ◇きょう、明日、県などが相談窓口
 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で県は1日、下痢やおう吐などの届け出が新たに7件あり、計10件になったと発表した。【佐藤慶、石川勝義】
 県生活衛生課によると、新たに訴えがあったのは、2歳〜80代までの男女7人。岡山市内の30代女性が昨年10月ごろ、ギョーザを食べ、おう吐や下痢などの症状が出たほか、倉敷市では先月28日にギョーザを食べた家族4人のうち、30代の父親と女児(2)が翌日、腹痛や下痢を起こしたという。
 10件のうち、中国製冷凍ギョーザは7件で、自主回収製品のロールキャベツやチャーハンを食べたケースが各1件あった。残る1件はギョーザの種類が特定できない。千葉、兵庫の事例のように急性中毒症状が出たり、重症化した案件はないという。10件のうち3件は食品の残留品があり、保健所が中毒被害の原因とされる有害物質メタミドホスなどの有無を検査中。結果は4日にも判明するという。
 また、1日午後1時現在で、消費者から55件、業者から9件の相談が県などの設置する食の安全相談窓口にあった。消費者からは中国産食品や体調不良に関する問い合わせ、業者からは製品回収や行政指導に関する問い合わせがあったという。
 県は県医師会、県病院協会に対し、情報提供や有機リン中毒の疑いのある患者を診断した際に県へ通報するよう協力を依頼。さらに県と県内各保健所は2、3日も午前8時半から午後5時15分までの間、相談に応じる。
 また、県教委は1日、全市町村教委と一部県立校を対象に、ジェイティフーズ社が取り扱う天洋食品(中国河北省)のギョーザ以外にも、天洋食品製の約90食品を新たに学校給食に使わないよう要請した。国内ではジ社を含む19社が輸入しているという。併せて昨年11月〜今年1月末に該当食品を使っていないか調べている。同日午後5時現在、使用例は確認されていない。

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000237-mailo-l33