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2008年02月01日(金) 00時00分

ギョーザ中毒 県、店舗立ち入り調査読売新聞

学校給食現場にも波紋
冷凍食品売り場を確認する保健所の職員(右、大津市で)

 中国製冷凍ギョーザを食べた人が中毒症状となった問題で、県は31日、輸入元の「ジェイティフーズ」の商品を扱っていたスーパーなどを立ち入り調査。これまでに6人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えており、県は確認を急いでいる。また、学校給食現場や親会社のイベント中止など、波紋が広がっている。

 大津市におの浜の西武大津ショッピングセンター内のスーパー「ザ・ガーデン自由が丘」大津店には、大津保健所の職員ら2人が訪れ、店長(57)から、問題のあったギョーザなどの取り扱いがなかったことや、中国産の肉まんやロールキャベツなど計8品目を30日中に撤去したことなどを聞き取った。その後、職員らは撤去された品物の生産地や個数などを丹念にチェックした。

 同市の主婦水口肇子さん(74)は「安全性が確認できるまで、なるべく加工品を買わないようにしたい。食卓の安全を預かる者として今回の問題は深刻」と顔をこわばらせた。

 同ショッピングセンター内の中華料理店長(50)は「店でギョーザを調理しており、材料も国産なので安全だが、こんな問題が起こって中華料理に悪いイメージを持たれないか心配」と不安な表情を浮かべた。

 一方、学校給食の現場にも影響が出た。栗東市は市のホームページに、給食に中国産食材を使っていないことを掲示。守山市内の9小学校の給食に外国産の食材は使用していないというが、食品を納入している約15業者に対し、中国産が含まれていないか再度、確認するよう要請した。

 一方、ジェイティフーズの親会社「日本たばこ産業」京都支店は、たばこ自動販売機の成人識別装置のPRイベントを1〜3日に草津市内で予定していたが、「引き起こした事件の重大性」に配慮して中止を決めた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080131-OYT8T00741.htm