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2008年02月01日(金) 00時00分

ギョーザ中毒 該当23品879点回収読売新聞

県まとめ「中国製」販売見送る動きも

 兵庫県などで中国製の冷凍ギョーザが原因の中毒が起きた問題で、県は31日、ギョーザを販売していた「ジェイティフーズ」(JTF・東京都品川区)が自主回収を表明している23品目について、県内の回収状況をまとめた。今のところ、製品を食べて体調不良を訴える連絡はないが、県と県立保健所、和歌山市立保健所は相談窓口を設置。スーパーには、他の中国製食品の販売を見送る動きも出始めた。

 県生活衛生課の午後3時現在のまとめでは、調査したスーパーや卸売り業者など227か所のうち、29か所でJTFの該当する商品を取り扱っていた。すでに計879点を回収済み。和歌山市内の卸業者2社は販売量が多く、調査中という。

 中毒の原因となったギョーザ2品目は、県が前日に把握していた和歌山市などの3店舗に加え、御坊市の1店舗でも取り扱っていたことが判明、1点を回収した。

 県や各保健所には、12件の相談が寄せられた。「県は検査をしないのか」「当該商品を持っているがどうしたらいいか」などの内容で、実際に食べたなどという相談はなかった。

 同課は、もし家庭に当該商品がある場合は絶対に食べないよう呼びかけており、仁坂知事は「とにかく県民への周知を徹底する。特に業務用の製品が心配だ」と話した。

 県内や大阪府にスーパーを展開している「松源」(本部・和歌山市)は、そうざいのうち、中国から切り身とパン粉付きの状態で輸入したイカやイワシ、鶏肉などの揚げ物16品目の販売を見合わせた。仕入れ先に問い合わせ、安全性を見極めるという。担当者は「不安を与えないため、安全が確認されても、中国産であることが明確に分かるように表示したい」という。

 和歌山市内のスーパーでは、消費者から不安の声が聞かれた。同市北坂ノ上丁、無職川口裕久さん(83)は「体を壊したら元も子もないから、多少高くても国産品を選んで買っていた。『やっぱり』という気分」と憤っていた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20080131-OYT8T00716.htm