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2008年02月01日(金) 21時08分

日教組が教研集会中止 会場拒否のプリンス提訴も産経新聞

 日本教職員組合は1日、2日から3日間の日程で開催する第57回教育研究全国集会について、初日午前の全体集会の開催を中止すると発表した。昭和26年の教研集会開始以来初めて。グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)が会場提供を拒み続けており、1日午前の協議で改めて通告した。日教組は損害賠償請求などの訴訟も辞さない構え。

 同会場では1日夜に前夜祭のイベント、2日午前には大学教授の記念講演などの全体集会が開かれる予定だった。2日午後以降の分科会は予定通り開催される。

 日教組は「司法制度の根幹を揺るがす暴挙。法治国家においてあるまじきことだ。集会・結社・表現の自由を保障した憲法にも抵触し、断じて容認できない」との抗議声明を発表した。

 この問題では、日教組は昨年5月、プリンス側と使用申込契約を締結。しかし、プリンス側は11月、右翼団体が昨年、会場周辺で大規模な街宣行動を展開したことを踏まえ、「利用者や周辺住民に迷惑がかかる」と契約解除を通告した。

 これに対し日教組は、同会場の使用を求めて12月、東京地裁に仮処分を申請し、地裁は仮処分を決定。プリンス側は今年1月、東京高裁に抗告したが、棄却されていた。

 日教組によると過去4回、同様の問題で裁判に発展したが、いずれも会場使用が認められ、予定通り開催していたという。

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